2017年1月18日水曜日

大きな拠点がなくなっていく


大きなトラックと幹線道路、巨大な物流拠点。先進国では当たり前の風景だが、これがなくなるかもしれない、という話。
大きなトラックに大量の荷物を積み、物流拠点で積み替えて集中と分散を行う。これが今のスタイルだ。物流拠点は、究極には一つでよいはずだ。その対極は、全てが個別配送になること。今の物流拠点はその中間にあるわけだが、最適な拠点数と規模の組み合わせは、時代によって変化してよいはずだ。それは、コストとスピードのバランスをどこに置くか、だ。
ディーゼルトラックと高速道路の組み合わせが今の最適だとして、これに変化があるとすれば、電気自動車、自動運転車、RFID、人工知能などだろう。自動運転車が高速道路や幹線道路での運転を担当できれば、幾ら渋滞しても、どれほど長時間の運転でも、負荷は掛からない。車を小さくして多数にしても、ドライバーを確保する必要がない。ルーティングがどれほど複雑でも問題ない。渋滞を避けてどれだけ迂回しても、間違えることもストレスを感じることもない。
積み替えには人が必要だが、これも集中せずに分散すれば、規模が小さくなるので調達も楽だし、周囲への迷惑も小さくなる。ある程度以上規模があれば、拠点=配送先、となるケースも多くなるはずだ。
通販の発達で、少なくとも個人的には物流量は増えた。もしこれらの前提がなくても、拠点は増えていくだろうが、それに拍車が掛かっていけば、むしろ高速道路や幹線道路の渋滞は緩和されるのではないか。

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