2016年10月6日木曜日

自動調理冷凍冷蔵庫

材料の投入と混ぜるのを自動化するだけで、自動調理の可能性は大いに広がる。火加減の調節は簡単だからだ。混ぜることはT-falのアクティフライCook4meが既にできるので、後は材料の投入が自動になればよい。

恐らく、適当な大きさの容器を複数ストックして、投入する順番にフタを空けて鍋に開放するような機械になるはずだ。だが、その機械は、ガスレンジの上にセットするのではなく、電子レンジのように別物として置く必要がある。火力を自動調節する必要があるし、あくまで補助的な道具なので、レンジのスペースを占領するわけにはいかないからだ。これについて少し考えてみた。

まず前提として、ラーメンやスープなど、水を大量に使う料理は対象から外す。これらが食べたい場合、中の具だけはこの調理器で作るとして、その素材を(普通の)鍋にあけて続きを作ってもらう。また、材料の量的な側面を考えて、容器は2種類となる。素材用と調味料用だ。調味料用は小さな容器にする。塩やコショウなど、ごく少量しか使わないものも扱うため、原則として調味料は水か油に溶かした状態にする。基本調味料はあらかじめセットされていて、料理毎に投入するのではなく使い回せる。

素材用の容器は規格化しておき、原則として冷蔵か冷凍しておく。200~350cc缶程度の大きさが適当と思われる。素材毎の解凍方法は容器のID(QRコードなど)で機器に指定され、蓋の開け方と中身の取り出し方は共通としておく。解凍は電子レンジの原理で行うのでよいだろう。

後は、アクティフライのような加熱攪拌調理器への投入スケジュールに合わせて素材容器を回答し、開封して投入し、空容器を捨てるロボットがあればよいわけだ。これ自体はそれほど難しい技術ではないだろう。

素材を自分で切って、わざわざドリンク缶に詰めるというのはなかなか面倒だ。直接調理した方が早い。そう考えると、レディメイドの素材缶が豊富にある、という前提を考えなければならない。カット済み野菜等だ。既に業務用の加工済み食材は多く売られているから、容器だけ変えればよいので大きな問題にはならない。

なお、生野菜の冷凍は困難と思われがちだが、近年ではCAS冷凍のような技術があるので、生野菜も生肉も、鮮度を保った冷凍が可能になっている。

この考えをもっと進めると、冷凍冷蔵庫一体型調理器、という発想がでてくる。プログラムで指定時間に所望の缶を選び出して冷蔵庫に移し解凍、それから自動調理する。素材が全てID管理されているなら、種類も量も完璧に把握できるから、足りなくなると自動発注して、冷凍缶が宅配で送られてくるというところまで可能だ。

素材缶にしても、汎用のものから料理を想定した混成缶(例えばカレーを想定したジャガイモニンジン玉ねぎのセット)も考えられる。また調味料の加減をカスタマイズすれば、自分の味にすることも可能だ。

技術的にできないことはほぼないと考えられる。ここまで来ると、完全自動調理もあながち夢物語ではなくなってくる。

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