2016年10月5日水曜日

もし100兆円あったら

よく、宝くじに当たったら何を買うか、という話は出るのだが、日本のそれで7~10億円、世界最高のものでも100億円単位であり、100兆円などというものはない。100億円でも十分気が遠くなる話だが、100兆円当たったら何に使うだろう、と夢想してみた。

しかし考えてみると意外と難しい。例えばブルジュ・ハリファの建設費は1500億円だったそうで、1兆円にも満たないのだが、一方で東京都の下水道の老朽化対策の総費用は軽く100兆円を超えるそうだ。国(日本)の借金は1000兆円を超えている。100兆円と言えば世界中の人の全資産の何分の一かという額だが、それさえもかすんで見えるものというのは存在するようだ。

この位の額になると、自分の贅沢にも限界がある(10億円でも限界を超えているとは思うが)。すると自分の場合、世界への貢献を考えるようになった。整理してみると、
  1. 地球温暖化対策。二酸化炭素固定技術の開発、再生可能エネルギーの開発など。
  2. 生物多様化への貢献。研究と実地(植林、保護地区買取など)がある。
  3. 砂漠緑化、あるいはエネルギー源化(再生可能エネルギー発電所)。
  4. 自然災害への迅速な救助体制の確立(国際救助隊)。
  5. 地球の持続性維持に必要な基礎データの収集。計算、調査、実験への補助。
  6. 放射性廃棄物の処理に関する研究。減容、核変換など。
などが考えられる。他にも、難病対策など薬の研究、新興国への教育プログラムの制定などもあり得る。

概算だが、10億円ならこれらは殆ど不可能、100億円なら1つを選んで節約しながら、1兆円ならすべてを並行して特に節約せずにできる。10兆~100兆円でこれを更に長期的に行うことができる。100兆円を運用して年1%の利益が出るなら、半永久的な投資が可能だ。

100兆円と言えば日本の国家予算(年間の一般会計)とほぼ同額だ(特別会計は更に30兆円)。その多くは福祉に使われている。上の対策は文部科学省管轄だと思うが、ここの予算は300億円に過ぎない。もちろん職員の給料から雑費まで含んだ総額だ。技術夢想家としては、(無責任に言うが)せめてこの10倍くらいは投資してほしいものだと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル

  VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...

人気の投稿: